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NBA 業務アプリとの連携を促進 IP電話の特徴を生かす

2006/09/11 18:02

週刊BCN 2006年09月11日vol.1153掲載

 IP電話関連システム開発のNBA(春本和隆社長)は、業務アプリケーションとの連携を強化することで事業拡大を目指す。IP電話は急速に普及しているものの、IP電話の特徴のひとつである業務アプリケーションとの連携機能が十分に生かされていないとの課題がある。「この課題を解決することでビジネスチャンスをつかむ」(丸山勇市・取締役会長)考えだ。

 まずは、コンタクトセンター向けにCRM(顧客情報管理システム)などと連携するシステムの販売を8月末から始めた。

 NBAがプラットフォームを開発し、これに統計管理や通話録音などコンタクトセンター運営に欠かせない要素技術を開発する国産ベンダーの製品を付加。さらに既存の主要CRMパッケージと接続できるようにした。50席未満の中小規模のコンタクトセンターをメインターゲットとして、CRM構築などを得意とするSIer経由で販売する。

 統計管理はアートソフト(菊池三郎社長)、通話録音はアドシステムズ(今井明彦社長)などの製品を採用し、NBAはそれぞれの製品を統合させるプラットフォームや、かかってきた電話の自動応答、振り分け機能を開発した。大手ベンダー製品に比べて割安に抑えるとともに業務アプリケーションとの接続仕様を公開することで連携の促進を図る。

 昨年度(2006年6月期)の売上高は約3億円だったが、今年度はコンタクトセンター向けの新製品の拡販が見込めることから12-13億円と大幅増を見込む。今後は一般オフィス向けや小売業や外食など多店舗展開する事業者向けの業務アプリケーションとIP電話との連携を積極的に進めていく。
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