ニュース
ミロク情報サービス 企業向けの販売専門組織を新設 チャネル販売を2割増やす
2006/05/22 17:51
週刊BCN 2006年05月22日vol.1138掲載
「ガリレオプト」はウェブサービスを採用したERPで、年商100億円以上の中堅企業をターゲットに発売を開始。これを受けて、会計事務所向けシステム「ACELINK」シリーズと企業向けシステムが同居していた販売体制を見直し、企業向け専任組織を約200人で新設した。会計事務所向け販売を主にしていた支店網も改め、大都市圏にある7か所の拠点を企業向け専門にした。
「ガリレオプト」は発売以来、一定の顧客開拓につながったが、社内の販売・サポート教育、販売促進活動が遅れたため、当初見込みほど案件獲得につながらなかった。そこで、新規獲得に向けパートナーを開拓する。
同社では近く、「ガリレオプト」の構築や関連製品と合わせ販売するパートナー向けの認定制度を開始する予定。今年度(2007年3月期)中には、活動的なパートナーを現在の20社から100社に拡大する方針だ。
また、「ガリレオプト」で賄えない生産管理システムなどの関連製品を20-30個程度に増やす。パートナーが獲得した案件に対するシステム構築に際しては、支店の同事業部に所属するSEなどが支援する。「会計事務所のネットワークがあり、他のベンダーにはない支援ができる」(櫻井義人・営業本部企業ソリューション事業部事業部長)と、優位性を強調する。
最近では、既存顧客のうち外資系企業や海外に進出する国内企業から「多通貨多言語」対応のニーズが高い。こうした案件に対しては、次世代国産ERP「GRANDIT(グランディット)」の導入を薦める。
同社の企業向けERP販売は、既存顧客に対する直販中心で、チャネル販売がわずか6%。今年度は、パートナーを拡大することでチャネル販売を現状から2割程度増やせると見ている。
- 1