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シックス・アパート 新ソフトを日本で先行発売 ビジネスブログを拡大
2006/03/13 12:57
週刊BCN 2006年03月13日vol.1129掲載
従来の「Movable Type」は、ウェブサイトの更新や管理を容易にするCMS(コンテンツ管理システム)ツールや、メール管理が煩雑なグループウェアで実現できないコミュニケーション機能として、企業に導入が進んでいる。すでに、カシオ計算機や日産自動車など大手企業などが「Movable Type」を導入している。今回の新製品では「企業のブログ利用をさらに加速させる」(平田大治・技術担当執行役員)ことを狙って、システム管理や導入の容易さを実現した。
大規模な人数の運用を前提に管理機能を強化したほか、部門や全社でポータルを構築する機能を拡張したり、投稿時にユーザーが各記事のジャンルをタグとして設定できる点などを追加した。
また、既存システムとの連携を強化するため、LDAP(ディレクトリデータベースにアクセスするためのプロトコル)を使った認証を可能にしたほか、ブログデータを格納するためにデータベース「オラクル10g」にも対応。CSVファイルから投稿者(アカウント)を一括登録することもできる。
平田執行役員は「企業の情報システムの管理部門やパートナーがカスタマイズ導入しやすいように機能を強化した」と話す。価格は、ライセンスパック(1サーバー/1ユーザー)で50万円(税別)だが、「SIerなどが利潤を得やすい価格」で、自社製品と組み合わせて拡販するSIerやウェブ構築会社などに配慮したという。
新ソフトの販売は、直販に加え、パートナー制度「PRONET(プロネット)」に加盟する約100社のパートナーなどを通じて行う。これにより、1年以内にパートナーを現在の2倍に増やす計画だ。マイクロソフトの次期OS「Vista」やアドビシステムズの新製品などにブログ機能が搭載されており、ブログの企業利用は今後拡大しそうだ。
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