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オープンソースソフトウェア協会 OSS普及に向け草の根組織が発足 沖縄県浦添市なども参加
2006/03/06 12:57
週刊BCN 2006年03月06日vol.1128掲載
OpenOfficeはワープロ、表計算、描画、プレゼンテーション、情報管理、化学式作成の6つの機能を統合したデスクトップ・スィートで、米サン・マイクロシステムズ社がSUN・OSで動作するOAツールとして開発したもの。当初は「StarOffice」の名称で無料で配布されていた。現在はWindows、Linuxにも対応しており、マイクロソフト社のMS-Office互換のオープンソース・ソフトウェアとして知られている。
特にワープロ機能「OpenOffice.org Writer」は、タイトル設定や画像の配置、行間調整などDTP(デスクトップ・パブリッシング)に似た操作性を備えているのが特徴。また表計算機能「同Calc」はMS-Excelの操作性とほとんど変わらないなど、MS-Officeユーザーが違和感なく使えるように工夫されている。
これまでも電子自治体システムの一環として長崎県の旧呼子町(現・唐津市)や兵庫県洲本市などが採用、最近では沖縄県浦添市が標準のOAツールとして活用していくことを表明するなど、地方公共団体での利用が始まっている。
OSSAJでは草の根的な啓蒙運動を指向しており、「個人のレベルで、自分がMS-Officeで作成した資料をOpenOfficeで読んでみることから始め、機能的にOpenOfficeが十分使えることを実感してもらいたい」としている。
oo2bイニシアティブに参加したのは個人約30人のほか、アトリス、応用行動科学研究所、オープンテクノロジーズ、教育ソフト研究所、ダイナックス高松といった民間企業、沖縄県浦添市、独立行政法人産業技術総合研究所など公共機関となっている。
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