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電子住民登録証、韓国で08年に始動 個人情報は記載せずICチップへ記録
2006/02/20 12:54
週刊BCN 2006年02月20日vol.1126掲載
行政自治部は来年までに関連法の改定を終わらせ、08年から3-5年内に全国民の住民登録証を入れ替える計画だ。
電子住民登録証は本人の選択に応じてカード1枚で住民登録証、出・入国手続き用、運転免許証、福祉カード、クレジットカードなどとしても使えるようにする。
このようなセキュリティと機能を満たすためには大容量ICチップを使うしかない。そうなるとカードの単価は1枚1万ウォンを上回ると予想され、発給コストの総額は数千億ウォンにのぼる。この費用は、行政自治部と地方自治体がそれぞれ50%ずつ負担する予定だ。ただし、紛失や毀損等で再発給してもらう場合は個人が発給費用の50%を負担することになりそう。
韓国政府は1995年、住民証を電子住民証にする方針だったが、人権侵害や個人情報流出の危険性があると反対世論が強く、途中であきらめた経緯がある。今回、仕切り直して本格実施することになる。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)
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