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ソフトピアジャパン 4月からセキュリティ専門研修を開始 雇用直結型のIT人材育成に主眼
2006/01/09 12:50
週刊BCN 2006年01月09日vol.1120掲載
これまでソフトピアジャパンでは、IT企業の誘致やベンチャー育成などに力を入れてきた。インキュベーション施設への入居率も高いレベルで推移しているほか、マイクロソフトとの提携によるパワーベンチャー育成制度なども、起業支援に貢献している。
起業支援を継続する一方で、今後の活動として、岐阜県やソフトピアジャパンではIT人材育成を重点項目にあげる。ソフト開発をはじめとして国内では人材不足が懸念されており、このために中国やインドといったオフショア開発へのシフトが強まる傾向にある。ソフトピアジャパンでは、これまでにもCIOスクールの開講や、04年度からは「雇用直結型IT人材養成研修」も実施してきた。今回、その一環として総務省の補助事業を生かしたセキュリティ人材育成拠点の開設を決めた。
4月からスタートする情報通信セキュリティ人材育成センターでは、企業内のネットワークを仮想的に構築し、実際のセキュリティ危機に瀕した場合の対処法なども実習することになる。コースはセキュリティ管理などを目的としたセキュリティマネジメントコースと、セキュリティ技術スキルを高めるためのセキュリティテクニカルコースを設定する。すでに、同ビル内では4月のオープンに向けて準備が始まった。
ソフトピアジャパンでは、昨年度から雇用直結型IT人材養成研修を開始している。この研修は、地元のシステムインテグレータ(SIer)などとの連携により、研修を受けてスキルを高めることでIT企業への就職を目指す研修制度。研修期間は半年で、その間に企業との面接もあり、これまでの就職率は「ほぼ100%近い」(宇野秀雄・岐阜県産業労働部情報産業課長)という。
04年度はSE養成コース応募者372人に対して受講者が38人、就職者31人。05年度はこれまでに147人の応募者に対して受講者が10人、就職者9人などとなっている。コースは地元のSIerへの就職を目指すSE養成コースのほか、組み込みソフトなど特定業種向けのソフト開発者を養成するスペシャリスト養成コース(6か月)、コールセンター専門コース(2週間)などがある。SEコースの場合、IT未経験者などが対象となるアドバンスコースやUターン希望などIT経験者に研修を行うUターンブラッシュアップコースなどがある。地元SIerなどの要請で個別の専門教育を行う場合もあるなど弾力的に運用、研修中に内定が出る場合も多いという。
雇用直結型IT人材養成研修では、基本的なビジネスマナー修得などもカリキュラムに含まれており、受講者は男性ならスーツにネクタイ着用、女性もビジネスシーンを意識した服装が求められるなど、就職に即応できる人材を育成している。
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