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エイチ・オー・エス 新帳票開発ツールをOEM供給へ 市販の業務パッケージに組み込む

2005/11/14 12:44

週刊BCN 2005年11月14日vol.1113掲載

 帳票開発ツールの開発・販売会社、エイチ・オー・エス(HOS、服部達郎社長)は、電子帳票の設計、生成、閲覧、印刷、移動、破棄までをサポートするツール群「シーオーリポーツSuite(スイーツ)」を近く発売する。個人情報保護法が今年4月に完全施行され、コンピュータから印刷された帳票の電子化を進める企業が増えているため、「電子帳票処理の開発スピードアップが必要になった」(服部社長)として新商品を投入。医療や公共、電子商取引など電子帳票の導入が進む業界向け業務パッケージを提供しているパッケージベンダーなどにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する。

 シーオーリポーツは、帳票レイアウトの設計や帳票プログラミングの生産性を高める汎用的な帳票ツールで、発売して10年で累計1万5000本を出荷した(2005年9月現在)。

 新しいスイーツは、従来機能に加えて、帳票処理をノン・プログラミングで作業できる「帳票クリエータ」と、電子帳票の印刷、閲覧、アクセス権限などを管理する「帳票管理サーバー」の2ツール群で構成している。

 競合他社製品であるグレープシティなどの帳票ツールと違うのは、設計、生成、閲覧、印刷、移動、破棄などの機能別にモジュール(部品)化して、パッケージベンダーの必要性に応じて部品提供できるところだ。

 同社は、これまでもシーオーリポーツを自治体や医療などの業種向けパッケージを開発するベンダーにOEM供給してきた。つうけんアドバンスシステムズ(札幌市)の自治体向け「財務会計ソリューション」やユニケソフトウェアリサーチ(東京・渋谷区)の保険調剤薬局向けシステム「PCラブ/Win21」などに納入実績がある。

 同スイーツでは、自治体と医療に加えて、電子帳票の利用が拡大する分野で実績があり、業務、販売、製造、顧客など管理ソフトウェアを扱うパッケージベンダーに近くOEM供給を開始する予定だ。

 服部社長は、「.NETやJavaなどのプログラム言語から柔軟に呼び出せるインターフェイスを装備しており、複雑な帳票処理を無理なく実現することができる。多くのベンダーが提供する50-500万円の管理ソフトに向けたOEM供給を進めていく」として、拡販に力を入れていく。
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