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マイクロソフト 「オープンバリュー」に1年契約制を追加
2005/10/24 12:40
週刊BCN 2005年10月24日vol.1110掲載
SMBのライセンス導入促進狙う
「オープンバリュー」の「サブスクリプション」制度は、5-250台のクライアントパソコンを持つ企業を対象に、1年単位でソフトウェアの使用料を支払ってもらう仕組みで、来年3月から提供を始める。この制度を利用する企業は、会社全体で「マイクロソフト・オフィス・プロフェッショナル」を使用することが条件となる。年間の使用料は1万5500円(1ライセンスあたり)。社内の1組織だけで使用するなど、部分的な購入が可能な通常のオープンバリューは、3年契約で価格が1年間あたり2万7400円(同)に設定しているため、サブスクリプション制度でかなりの割安感が出せることになる。
250台以上のクライアントパソコンにマイクロソフト・オフィスを導入する企業向けのボリュームライセンスプログラム「エンタープライズアグリーメント」では、すでにサブスクリプション制度を提供している。「サブスクリプションなら導入するという大企業も多い」(中谷智千・ビジネスマーケティング戦略本部ビジネスマネジメント部ライセンシング&プライシンググループシニアマーケティングスペシャリスト)ことから、SMB向けのオープンバリューでも同制度を提供すれば、ライセンス導入企業が増えると判断した。
また、オープンバリューのサブスクリプション制度を導入するSMBの増加につなげるため、同社では10月1日から3月31日まで「オフィス・スーパーステップアップ・キャンペーン」を実施。キャンペーン期間中に導入契約を行った企業には、来年3月以降の初年度使用料を7700円(1ライセンスあたり)で提供する。中谷シニアマーケティングスペシャリストは、「キャンペーンでさらに割安感を打ち出すことで、早い段階から導入企業を獲得していきたい」考えだ。
オープンバリューは、企業がマイクロソフト・オフィスを購入する際、メンテナンスサービスの「ソフトウェアアシュアランス」が標準で付随されているのが特徴。ソフトウェアアシュアランスについても、従来はトラブル時の電話サポートや障害復旧時のサーバーバックアップサポートなど、ソフトウェア導入以降の技術面でのサポートが中心だった。
これを来年3月からは、マイクロソフト認定パートナー企業によるユーザーのデスクトップ導入計画立案のサポートや、顧客向けセミナーなどを追加。これまでの技術サポートに加え、コンサルティング的な要素も取り入れたサービスメニューにリニューアルする。
同社では、「手頃な価格体系やメンテナンスサービスのリニューアルなどで、SMBのライセンス導入に対する抵抗感は少なくなるのではないか」(中谷シニアマーケティングスペシャリスト)とみており、「ライセンスビジネスの販売パートナーが売りやすい環境を整えた」(同)と自信を示している。
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