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セコム山陰 関西の開拓を本格化 鳥取の新IDCを活用
2005/08/01 21:48
週刊BCN 2005年08月01日vol.1099掲載
セコムグループの1社であるセコム山陰は、現在でも売上高の約3分の2は警備などのフィジカルセキュリティ部門が占め、ISPやIDCなどの情報ネットワーク部門の売り上げ比率は約3分の1にとどまっている。
しかし、島根、鳥取に2か所のIDCを開設するなど、情報ネットワーク系のセキュリティ部門の強化を図っており、2010年度には売り上げ構成を50対50程度にまで引き上げる方針。しかし、山陰2県ではユーザーとなる民間企業が限られ、情報セキュリティ需要の立ち上がりもこれからであるため、関西地区での顧客開拓に乗り出すことにした。
関西地区は、東南海・南海地震による被害も予想されるため、リスク分散やバックアップの意味からも山陰地区のIDCにおけるハウジングやホスティングサービスの利用を働きかける。高いセキュリティレベルの一方で、料金は大都市圏のIDCに比べ大幅に安く、現時点でも競争力はあるが、今後さらにネットワークコストの削減のための施策も検討する。
今年度中にも、関西地区に拠点を設け、営業のほか、代理店の開拓とサポート、システム構築やASP(アプリケーションの期間貸し)サービスでのパートナー開拓などの活動を展開することにしている。さらに将来は、兵庫県北部に新たなIDCを開設する構想も持っており、関西地区における事業活動を拡大していきたい考えだ。
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