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ハイパーコンセプション 店舗事業と保守を統合 中小企業の顧客開拓を本格化

2005/07/25 21:45

週刊BCN 2005年07月25日vol.1098掲載

 パソコンおよび関連機器の卸事業を手がけるハイパーコンセプション(関根俊一社長)は、中小企業の顧客開拓に本格的に乗り出す。東京・秋葉原電気街内にある直営店「サウスウインド」で、中小企業が抱える課題を収集し法人営業と連携して各企業に最適な“ビジネスソリューション”を提供していく。

 同社は、このほど店舗部門を担当する組織と保守・サポートを行う組織を統合し、ショップでの製品販売から保守・サポートまでを手がける「メディア・コミュニケーション事業部」を設立した。これにより、顧客企業は秋葉原のサウスウインドに保守・サポートを問い合わせることが可能になったほか、平日と比べ連絡が取りにくい土日でも、電話での問い合わせや店舗へ直接出向いて保守・サポートを依頼できるようになった。

 サウスウインド店長を兼務する小池明・営業本部メディア・コニュニケーション事業部MC営業部ファクトリーグループ係長は、「店舗で保守・サポートに関する問い合わせに迅速に対応できるようになった。また、製品面からサポート面まで、顧客企業が抱える課題をサウスウインドで収集できる」と、組織改革で情報収集能力が高まり保守・サポートを充実させ、中小企業顧客増につながるとみている。

 サウスウインドでは、すでに個人事業主やSOHOなどが顧客になっているが、「ハードウェアやソフトウェアの“箱売り”が主流」だったという。現段階でも単品売りが中心だが、「来店した顧客企業によっては、システム関連のニーズもある。こうしたニーズは、店舗から法人営業に伝えるという体制が整った」としている。

 サウスウインドは、もともと法人を対象とした直営店として位置づけていたが、「デスクトップパソコンやサーバーは扱っていたものの、商品をあまり置いていなかった」ことで法人顧客の来店が伸び悩んでいた。このため最近は、パソコンの品揃えを強化。なかでも、タブレットPCを販売するようになり、「タブレットPCは、競合店で製品を充実させていないため(サウスウインドの)人気が高い。1か月平均で100台前後は売れる。この商品により、個人ユーザーが来店するケースも多くなっている」とアピールしている。
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