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韓国の移動体通信市場 SKテレテックに業界から逆風 キャリアの端末市場支配に懸念の声
2005/04/04 21:37
週刊BCN 2005年04月04日vol.1083掲載
携帯電話ユーザー同好会がネットで実施した世論調査でも、68.8%が市場の自由競争に任せるべきで特定企業を規制するのは正しくないと答えている。規制されているためSKテレテックの端末の値段は高く、結局その負担は消費者のものになっているという意見もある。
SKテレテックは、韓国国内向けに新製品のラインアップを大幅に補強し、会社設立から最大規模となる年間10機種以上の先端端末を発表する計画を立てている。まず4月中に、SKTの子会社が運営している衛星DMB(衛星モバイル放送)用携帯をいち早く発売し、本格化し始めた国内DMB市場を先導していく戦略だ。端末製造業界では、「SKTがキャリアとしてコンテンツ市場も支配しているなかで、端末市場まで掌握してしまう可能性がある」と懸念している。
韓国では、KTFもKTFテクノロジーズ(KTFT)という端末製造子会社を持っており、自社専用の携帯を発売している。LGTはグループ会社のLG電子が端末を製造しているが、LGT専用ではない。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)
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