ニュース
ノベル SUSE LINUXの拡販本格化
2005/03/28 21:35
週刊BCN 2005年03月28日vol.1082掲載
パートナー200社に倍増
5年以内にシェア50%狙う
ノベルは、同社のソフトを中心にシステムを構築する「ソリューション・パートナー」の中で、パッケージソフトの販売に強い「オーソライズド・パートナー」を年内までに200社まで増やすことを明らかにした。現在のパートナー数は100社。ノベルがSUSE LINUXの販売を開始した昨年6月から急激に増加してきた。吉田社長は、「パートナー100社の獲得に要した期間は8か月程度。年内に2倍にすることは十分に可能」と自信を見せる。
通常、ソフトメーカーなどがつくる販売店向けパートナープログラムは、参加条件として、パートナーが保証できる年間売上高の最低ラインなどを設定する場合が多い。しかしノベルでは、「オーソライズド・パートナーについては特別な参加条件を設けていない。できるだけ多くの企業とパートナー関係を築いていく」(吉田社長)としている。SUSE LINUXの普及・拡販のためにパートナーが参加しやすいような仕組みにした。
オーソライズド・パートナーとなっている企業はシステムインテグレータが中心。最近では、サーバーメーカーがパートナーになるケースも出ており、このほどNECとも販売契約を締結した。NECは、Linuxビジネスを拡大させる戦略の1つとして、SUSE LINUXをIAサーバー「エクスプレス5800」シリーズに搭載することを決めた。また、国内サーバー市場でシェアを伸ばしているデルと販売契約締結を目指し、交渉が最終段階に入っている模様だ。
4月中旬に国内市場に投入する予定のオープン・エンタープライズ・サーバー(OES)により、同社が提供していたアプリケーションなどがLinux上でも活用できるようになる。販売パートナー数を拡大し、「Linuxソリューションの提供体制を強化する」ことで、Linuxビジネスをさらに拡大していく。
吉田社長は、「(Linuxは)UNIXからの置き換えやデータセンターでの導入などが進んでいる。国内でLinuxビジネスが拡大する機運が高まっている」としており、今後の市場拡大で「売上高は数倍に膨れあがる可能性が高い」とみている。パートナーの増加で、「さまざまなソリューション案件にも対応でき、競合との差別化にもつながる」として、5年以内にLinux市場で50%のシェアを獲得することを目指す。
- 1