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三星電子とLG電子 HSDPA携帯電話機の開発に成功 商用化水準の端末は世界初
2005/03/28 21:35
週刊BCN 2005年03月28日vol.1082掲載
三星電子はHSDPA携帯電話とシステムの同時開発に加え、核心技術にあたるモデムチップ(SBM5100)の独自開発にも成功した。
また、三星電子のHSDPAシステムはW─CDMAR4標準とR5のHSDPA機能を合わせ、既存基地局より30%ほど小さく一体型基地局装置とし、一体型としてもW─CDMA・R4標準システムにHSDPAカードを差して性能を高める方式でも使えるようにした。三星電子はこの製品をドイツで開かれた世界最大の情報通信展示会「セビット2005」で公開した。
三星情報通信総括の李基泰(イ・ギテ)社長は、「予想より早くHSDPAの時代が到来しそうだ。発売計画を繰り上げて商用化に拍車をかけている」とし、加えて「HSDPA携帯電話は年末から発売される予定で、欧州、中国のキャリアとも協議中」と述べた。
一方、LG電子は米クァルコムのMSM 6275チップチップを使い、仏パリのノーテル研究所で下り最大14Mbpsを実現するノーテルのW─CDMAシステムとLG電子が独自開発したHSDPA専用携帯端末を利用し、高速データ送受信に成功した。
LG電子もテスト用端末ではなく、商用化レベルの携帯電話端末を使っている。しかも単純に研究所でテストしたのではなく、高速走行中に1.4MbpsでDVD動画のダウンロードやネットワークゲームから、モバイルテレビおよびPTV(Push to View)の視聴まで実現した。
同社では、2004年12月に韓国内研究所でW─CDMAシステムにセル当たり下り最大14Mbpsが可能なHSDPAチャンネルカードおよび専用端末で韓国初の高速データ転送テストに成功している。
HSDPAは日本でもNTTドコモが開発中で05年上期に登場する予定だ。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)
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