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パソナテック 運用に悩む中小企業対象に 定期訪問型のIT支援を拡大

2005/02/07 21:32

週刊BCN 2005年02月07日vol.1075掲載

 パソナテック(森本宏一社長)は、中小企業向けの定期訪問型IT支援サービスである「IT-Rounder(ITラウンダー)サービス」の利用企業を拡大する。自社内にシステムの専門要員をおけず、セキュリテイ対策などで悩む企業を対象に、専門家が定期的に訪問、コンサルティング、保守などを行うことで、システムの正常な維持を図ることを目的としている。

 来年度(2006年3月期)中に現在の利用企業約20社から200-300社へ拡大を目指す。

 同サービスは、トレンドマイクロ、マイクロソフトと共同で昨年8月に開始。中小企業のIT導入や運用のコンサルティング、メンテナンス作業などを代行する。同社に登録する2万人以上のエンジニアから選抜して認定したITラウンダーが、週1回程度、定期的に訪問することでシステムの正常維持を図る。

 サービス内容は、IT導入時のコンサルティング、IT資産管理、セキュリティ対策、障害時対応の各支援、IT情報紹介、ドキュメント作成などを用意している。基本セットは「ITコンシェルジュサービス」と呼び、月4回の定期訪問で月額8万円から。

 オプションとしては、パソコンやデータのレスキュー、ホームページ制作、パソコン設定、IT教育、データ消去サービス、ウェブ稼動・改ざん監視などを、それぞれ別途料金で用意している。

 同サービスを担当する大西善雄・ITラウンダー事業部長は、「中小企業では、自社内にシステム関係の人材確保が難しく、IT化が積極化できない課題がある。専任担当者を雇うのに比べて、大幅に人員のコスト削減が可能で、しかもシステムの正常維持が図れることが評価されだしている」と強調している。

 同社は昨年8月のサービス開始からこれまで、約20社と契約。3か月ごとに契約更新しているが、すべて継続利用しているという。最近では、「情報セキュリティの重要性が高まりプライバシーマーク(Pマーク)の取得に関するコンサルティングが増えるなど、時代の局面に応じたニーズがある」(大西事業部長)と、来年度は200-300社の企業に導入を目指す。
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