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レックスマーク 法人向けビジネスに着手 SOHO向け複合機を発売

2004/12/20 21:17

週刊BCN 2004年12月20日vol.1069掲載

 プリンタメーカーのレックスマークインターナショナル(雨宮敏朗社長)は、コンシューマ向けのプリンタ事業に加えて、法人向けビジネスにも着手する。2005年早々にSOHO向け複合プリンタ「X7170」を発売。同製品の発売後1年間で法人向けビジネスの売上比率を5%にする。

 当面は、家電量販店など小売店を通じた販売で法人顧客を獲得していく。「SOHOや個人事業主はプリンタを店頭で購入するケースが多い」(雨宮社長)として、量販店ルートによる販売を進めていく。同社のプリンタを常時取り扱う量販店を昨年度の3倍以上となる1000店まで増やした。「今年の冬商戦だけ当社のプリンタを置いている販売店を含めると、1500-2000店になる」としている。一時的な取り扱い店については、販売パートナーとして囲い込み、販売ルートを確保していく。

 また、ディストリビュータと連携した販売も視野に入れており、「ウェブを使ったパートナープログラムの導入」を計画中で、具体的な内容は今後詰めていく。

 同社は、10月と11月のプリンタ出荷金額が前年同月比でともに5倍以上となった。具体的な売上高は明らかにしていないが、冬商戦の販売が好調なことから、「今年度(04年12月期)通期で前年度の2倍以上」になる見込み。

 売上増の要因は、「拡販するプリンタを単機能機から複合機に切り替えたため」(雨宮社長)。今後は、ユーザー層を企業にまで広げ、「2倍以上の売上成長率を維持する」としている。

 プリンタ事業は、ハードウェアの販売がインクなどの消耗品の販売につながるという“うま味”がある。企業は個人に比べてプリンタの使用頻度が高い。同社では、企業ユーザーの開拓を進め、利益率が高い消耗品の販売増も狙う。
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