ソフトチャイナ・ジャパン(平里守人社長)は、ネットワーク監視・管理ツール「AdRem NetCrunch(アドレムネットクランチ)」の販売代理店獲得に乗り出した。同ソフトは導入の容易さが特徴で、ネットワークに接続しているパソコン、ネットワーク機器、プリンタなどの情報を自動収集し、ビジュアルに表示する。「ネットワーク上にトラブルが起こった場合、どの部分に何が起こっているのかが一目でわかる。これまでネットワーク監視ツールの利用が難しかった中小企業への導入も可能」(平里社長)としており、パッケージ販売だけでなく、ソリューション提供するネットワーク事業者など5ー10社程度の代理店網を構築する計画だ。
アドレムネットクランチは、ポーランドのアドレム・ソフトウェア社が開発した。ガイダンスに沿ってクリック4回でインストールできる。ネットワークに接続する機器すべての情報を自動収集し、ネットワーク図形式で表示し、つながっているパソコンの利用状況まで監視することができる。
システム全体をビジュアルなネットワーク形式で表示できる点が最大の特徴で、他の図と組み合わせて利用することもできるため、オフィスレイアウト図と重ねて表示し、オフィスのどの部分の機器やネットワークに異常が起きているのかを確認できる。
ソフトチャイナ・ジャパンでは、1年前に日本での発売を発表していたが、10月5日からベータ版を同社のウェブサイト(
http://www.adremsoftware.jp/)からのダウンロードで提供開始した。
ベータ版の提供については、「これまでにないネットワーク管理ツールであるため、製品を知ってもらうことが重要」と判断したとして、「日本のネットワーク機器で対応していない製品もあるため、ベータ版利用者からネットワーク機器に関する情報提供もあればと考えている」(平里社長)という。
販売店に対しても、「ベータ版を利用して評価して欲しい」としている。販売スタイルについて平里社長は、「パッケージでの販売も可能だが、ネットワークコンサルティングを行っている企業がこの製品を使ったサービス事業を行ったり、ネットワーク監視サービスを行う企業がこの製品を利用するケースもある。代理店側から新たなアイデアを出してもらって、幅広いビジネスを立ち上げたい」と話す。
通常接続されている以外の機器が接続された場合にも、何が、いつ、どこで接続されたのかを把握し、ログに残しておくことができる。「セキュリティツールとしての活用も可能ではないか」(平里社長)という期待もある。
価格については、「1本数十万円程度を見込んでいるが、販売スタイルに合わせて代理店と交渉し、価格を決定したい」(同)という。