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ALSI 学生向け学習コンテンツ配信サービス 12日からテスト販売を開始

2004/10/11 21:11

週刊BCN 2004年10月11日vol.1059掲載

 アルプスシステムインテグレーション(ALSI、大喜多晃社長)は、ASP(アプリケーションの期間貸し)形式で提供する、学生向け学習コンテンツ配信サービス「チエルドットネット」のテスト販売を、今月12日から開始する。

 テスト期間は、2005年3月27日まで。05年4月中旬から本格サービスを始める予定。本サービス開始前に、通常価格に比べ半額程度に設定したテスト価格で提供し、ユーザーの早期獲得を狙う。テスト期間中に約5000ライセンスの販売を目指す。

 新サービス「チエルドットネット」は、中学生や高校生、大学生を主なターゲットにした、学習コンテンツをASP形式で配信するサービス。ユーザーのパソコンがインターネットに接続されていれば、ブラウザを使ってどこでも利用できる。専用のポータルサイトを用意し、学習したコンテンツの履歴や今後の学習スケジュールを管理・確認できる機能も備える。

 学習コンテンツは、ALSIのほか旺文社と、デジタル教材作成・販売事業の旺文社デジタルインスティテュート(旺文社DI)の3社で共同開発。テスト販売開始時のラインアップは、「TOEFL」や「TOEIC」、「実用英語技能検定」取得のための英語教材を中心に、まずは合計10モデルを用意した。

 テスト期間は、TOEFL、TOEIC関連教材を、通常価格2040円に対し987円で、実用英語技能検定関連の教材を、同3150円に対し1890円で提供する。今後は、「1年ごとに約6モデルずつコンテンツを増やしていく」(旺文社DIの森清子・教育関連事業グループ)予定だ。

 旺文社DIの社長を兼務する、ALSIの川居睦・パッケージソリューション部副部長は、今後の学習コンテンツの強化について、「他社のeラーニングコンテンツでは扱わないような、ニッチなジャンルの教材を中心に揃えていく」としている。工業英語学習コンテンツなど、eラーニング教材市場でコンテンツが少ない分野を中心に強化していく考えだ。

 また、学生のニーズに適したコンテンツを制作するため、「3社だけでなく、大学の先生と共同開発していくのが基本姿勢」(川居副部長)と話しており、産学連携の必要性を強調する。

 すでに関東学院大学のほか、約10大学とコンテンツの共同開発を進めているという。
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