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エムオーテックス 東阪に導入支援専門要員 管理ツール機能強化機に

2004/10/04 21:11

週刊BCN 2004年10月04日vol.1058掲載

 エムオーテックス(MOTEX、高木哲男社長)は、ネットワーク・セキュリティ管理ツール「Lanscope(ランスコープ)Cat3」にファイル操作をログ化するトレース機能を搭載、販売を開始したのに合わせ、導入支援要員を月内にも東京・大阪に配置する。2005年4月からの個人情報保護法施行で、セキュリティ需要の拡大が見込まれる。情報資産の利用状況把握がポイントとなるため、管理ツールの商品性だけでなく、ユーザーの利用実態に応じた適切な指導も必要。当面、東京と大阪に専門要員を計6人配置し、順次拡充する。

 9月から販売を開始したランスコープCat3バージョン3400は、導入クライアント数85万の実績があるCat3のセキュリティ強化対策版。クライアント端末使用者が操作したファイルのログが取得でき、「誰が、いつ、どのファイルを、どうした」かを把握できる。個人情報保護法施行により、ISMSやPマーク取得などを目指す企業が増えており、05年5月末までに20億円の販売を見込んでいる。

 エムオーテックスでは、これまで自社製管理ツールの保守サービスは手掛けてきたものの、導入支援は行っていなかった。しかし、適切な指導を行わなければ、組み込んである機能も十分に利用されず、導入効果の満足度を高められないことも予想される。このため、導入支援サービスを立ち上げ、まず、東京および大阪に各3人の専門要員を置くことにした。

 9月に発売したCat3バージョン3400の主要ターゲットは、個人情報保護法対応としてのログ管理に関する意識が強いユーザー。当面はログ管理にポイントを置くことになるが、ネットワーク・セキュリティ管理に関するユーザーの理解度を高めるためには、導入段階からの支援でユーザーとの信頼関係を構築し、将来の固定顧客拡大に結びつけていきたい考え。

 エムオーテックスは、今後1年以内をめどに名古屋と福岡にも営業サポート拠点を開設することを計画しており、導入支援の要員も順次拡充していく方針。

 ネットワーク・セキュリティ管理ツールの需要急拡大期が一段落するとみられる06年度には、管理ツールの商品性そのものと導入支援サービスを収益の2本柱として確立させることを目指す。06年度(07年5月期)には、商品性と導入支援の比率を50対50に高め、収益の拡大を図っていきたい考えだ。
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