NEC（金杉明信社長）と中国最大手のディストリビュータであるデジタルチャイナ（郭為総裁兼CEO）は、中国におけるサーバーとノートパソコンの販売でこのほど提携した。ノートパソコン、サーバーともに今後3年以内で中国市場トップ5位以内への食い込みを目指す。現在、中国におけるNECのシェアは、ノートパソコン、サーバーともに上位10位以下で推移しており、デジタルチャイナとの提携でシェア拡大を図る。

　両社は中国・北京市で6月29日に記者会見を行った。中国でノートパソコンやサーバーの販売を担当するNECの子会社NECインフォメーションシステムズの木戸脇雅生社長は、「当社のサーバー製品の品揃えの豊富さと、ソリューションビジネスの拡大を目指すデジタルチャイナとの方向性が合致した」と今回の提携に至った背景を話した。

　デジタルチャイナの姚武副総裁は、「中国の市場動向をNECに伝え、中国市場に合った製品や価格でNECに提供してもらうことでシェア拡大を目指す」と、NECとの密接な連携により、NEC製品の拡販に意欲を示した。

　デスクトップパソコンは、競合が激しいことなどから、今回の提携のなかには含まれていない。差別化が比較的容易な高付加価値製品を中心に販売する。