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ヤマダ電機 SBSを核に法人ビジネス拡大 無料セミナー「経革大学」開催

2004/04/12 20:44

週刊BCN 2004年04月12日vol.1035掲載

 ヤマダ電機がマイクロソフトの中小企業向け統合サーバーソフトウェア「ウィンドウズ・スモール・ビジネス・サーバー2003(ウィンドウズSBS2003)」を核に法人ビジネスの拡大に乗り出した。ハード機器の販売だけでなく、ソフトを絡めた「ソリューションを提供する」(田原稔・法人事業部東京営業所主任=写真)ことで、2004年度(05年3月期)は法人ビジネスで売上高約1000億円を狙う。ヤマダ電機の法人事業部東京営業所があるテックランド東京本店(世田谷区上北沢)では、3月30日と4月3日に無料セミナー「経革大学」を開催した。

 このセミナーは、マイクロソフトが運営する中小規模企業向けのビジネスポータルサイト「経革広場」の利用を通じて、参加者に事例紹介を交えながらITの活用を実践してもらうためのもの。テックランド東京本店内にあるセミナールームで行い、3月30日と4月3日の両日とも約10人の中堅・中小規模企業の経営者と実務担当者が参加した。ほとんどが個人事業主で、マイクロソフトが新規顧客として開拓に力を注いでいるターゲットユーザーがセミナーに参加した。

 ヤマダ電機が店内に法人窓口を設置していることについて、法人事業部東京営業所の田原主任は、「個人事業主は、システムをどのように構築すればいいか、誰に頼めばいいかなどが分からないケースが多い。こうした問題を解決するため」と、企業ユーザーのニーズに素早く対応できる体制を強調している。

 同社は、全国に約20万社の法人顧客をもつ。「これまではハードの販売が中心だった面がある」というものの、今後は、「ウィンドウズSBS2003を核にシステムソリューションを提案していく」方針。「まずは、ウィンドウズSBS2003を組み合わせたソリューション案件として当面300-400件程度を獲得したい」としている。また、「将来的にはワイヤレスソリューションを積極的に取り組む」ことを視野に入れており、「店内に仮想オフィスを設置することも検討している」と、サーバーを切り口に想定できるソリューション提案を増やしていく方針。
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