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トレンドマイクロ パートナー向けに新たな支援策スタート 情報提供の迅速化を促進

2004/03/22 20:24

週刊BCN 2004年03月22日vol.1032掲載

 トレンドマイクロは企業向けビジネスにおいて、販売パートナーに対しウイルスなどの情報を迅速に提供することを目的に、新たなパートナー支援プログラム「トレンドマイクロ アウトブレークソリューションパートナープログラム」を今月中にも開始する。ウイルス発生後の即時の対策がますます重要になっていることから、これまで各パートナーに対し個別で行ってきた情報提供やサポートサービスを、同社としては初めて体系立てた支援プログラムとして用意。一部のパートナーに限定し、無償で提供する。

 同プログラムは、販売パートナーがエンドユーザーにウイルス発生時の緊急措置を提供するための支援を行う。販売パートナーがユーザーに対し、ウイルスに感染した場合の復旧や再感染防止策などを迅速に提供できる体制を支援するのが狙い。トレンドマイクロでは、これまで各パートナーに対し、個別に情報提供やサポートサービス、販売支援ツールなどを提供してきたが、体系立てた支援プログラムはなく、今回の新プログラムが初めてとなる。

 具体的には、ウイルス情報や対策製品の詳細情報などのコンテンツに加え、販売促進ツールやセミナー用コンテンツ、ソフトや関連機器の貸し出しサービスなどを幅広く提供していく。また、パートナーがユーザーに対し、ウェブを利用した情報提供や緊急メールサービス、オンサイトサポートなどを円滑に行えるようにする。

 今月から同社の既存のパートナーを中心に、新プログラムを利用したいIT企業を募る。その中から、既存のパートナープログラム「プレミアムサポートプログラム」に参加していることや、ウイルス発生時に24時間365日の緊急体制を構築しているかなどの参加条件に適合したパートナーを選んでいく。

 大三川彰彦・執行役員日本代表(=写真)は、「体系化したことにより、パートナー支援の迅速化と効率化が図れる。MSブラスターの発生以降、ウイルス発生後の迅速な対応がますます高まっている。ユーザーに直に接するパートナーが、即時に緊急措置を施せる体制を構築することがメーカーとして必要」と、新パートナープログラムの開始の理由を話す。

 同プログラムのスタートに合わせて、パートナー体制の見直しも検討しており、各パートナーの強みとしている事業や顧客の職種、事業規模、地域などに分けて改めてマッピングし、欠けている部分はパートナーを拡充するなど、パートナー網を再構築していく方針だ。
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外部リンク

http://www.trendmicro.com/jp/home/enterprise.htm