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マイクロソフト IT体験キャラバン復活 トランクで身軽に全国行脚
2004/03/01 20:24
週刊BCN 2004年03月01日vol.1029掲載
新しいIT体験キャラバンは、通称「ITデリバリーセミナー」と呼ばれ、前回、大型トラックの駐車スペースがなくて行けなかった地域や、前回のセミナーよりもう一歩踏み込んだセミナーを希望する地域に足を運ぶ。トランクに講習機材を入れることで、フットワークを軽くした。
「ITデリバリーセミナー」では、ITをうまく活用したケースと、そうでなかったケースを比べるなどして、IT活用の重要性を解説する。セミナーの内容は、ITの重要性を参加者に“気づかせる”ことが中心で、初級者でも理解しやすい内容にする。セミナーは、同社が開催する中堅・中小企業の経営者などを対象としたセミナー「IT実践塾」の一環として開催する。
中・上級者向けのIT実践塾では、より高度で専門的なものにするため、業種別のセミナーにも力を入れる。2月から製造業向けのIT実践塾を始めたのに続き、この夏までに医療福祉業、製造業向けのセミナーを開催する。
IT実践塾では、01年10月から今までで全国約1万7000人を対象に、約570回のセミナーを開いてきた。このセミナーを通じて判明したのが、「中堅・中小企業のなかには、IT導入に失敗した事例が少なくない」(白水公康・ゼネラルビジネス統括本部ゼネラルビジネス営業本部IT事業開発部長)ことだ。
具体的には、社長が関与していなかったり、社内のパソコンに詳しい人に任せっきりだったり、IT導入が目的化してしまっていたりすると、失敗するとこが多いという。白水部長は、「今後のセミナーでは、企業経営にITを活用するという観点を、再度重視したものにする」と、中堅・中小企業の経営の近代化に焦点を当てることでIT活用を促進する。
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