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IPv6使って六本木ヒルズを案内 施設内の画像配信や情報検索にも
2004/02/02 20:22
週刊BCN 2004年02月02日vol.1025掲載
六本木ヒルズ内に構築したモバイルIPv6ネットワークを使って、六本木ヒルズを訪れた客や外部のインターネットユーザーに情報発信するサービス。総務省の「e!プロジェクト」に選ばれた実証実験だ。六本木ヒルズは昨年4月にオープン。「東京ドーム8個分」という広さもあり、初めて訪れる客には、お店の場所や混雑状況などがわからない。無線LAN環境で情報発信し、ナビゲーションや情報検索に役立てる、というのが今回の実証実験の目的。
期間中、六本木ヒルズには6か所に固定カメラを設置。タブレット型端末を使って施設内の飲食店やショップの画像などをモバイル受信し、行きたいお店の混雑状況などを確かめることができる。また、施設内を、いかつい防具に身を包んだモバイルカメラマン(写真)が移動し、その画像に、外部のパソコンからインターネット経由でアクセスすることもできる。カメラマンには電子メールで見たい場所の画像をリクエストすることも可能だ。
タブレット型端末を使った観光ナビゲーションでは、一般公募で150人を選び、2月9-13日の毎日3パーティ(30人)に端末を貸し出す。一方、インターネット経由のナビゲーションは、一般公募で1000人を選び、9-13日の毎日午前10時から午後5時まで利用できるようにする。今回の実証実験の費用は約6000万円。期間限定の実証実験を経て、観光案内として実用化するかどうかについては、「タブレット型端末を今のパソコンサイズから携帯情報端末ほどに小型化、軽量化できれば可能性はある」(小澤由起夫・森ビルMII事業室上席参事)としている。
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