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ITXイー・グローバレッジ アンチウイルスソフト、法人・個人向けに発売 ASPモデルも用意

2004/01/19 20:19

週刊BCN 2004年01月19日vol.1023掲載

 ITXの100%子会社ITXイー・グローバレッジ(ITX-EG、野村昌雄社長)は、アンチウイルスソフト「Panda Antivirus Tita nium(パンダ アンチウイルス チタニウム)」を近く発売する。法人向けと個人向けの双方の市場で販売する方針で、ソフトでの提供を1月下旬に、ASPモデルでのウイルス駆除サービスを3月からスタートさせる。個人向け市場については、当面はダウンロード販売のみで提供していくとしており、店頭での販売は検討段階にあるという。企業ユーザーを中心に拡販を図っていく考えで、今後1年間で約10万本の販売を見込む。

 ITX-EGは、2002年12月にスペインのセキュリティベンダーであるパンダソフトウェアと国内の総販売代理店契約を交わし、セキュリティ市場に参入した。昨年9月にはセキュリティ製品の第1弾製品として、ゲートウェイ型セキュリティアプライアンスを販売開始した。

 今回発売するウイルス対策ソフトは、その第2弾となる製品。ウイルスをはじめ、スパム(迷惑メール)からスパイウェアまで悪意のあるコードを検知・駆除できる機能を持つ。

 ラインアップは、基礎的なウイルス対策機能を提供するエントリーモデルに加え、ファイアウォール機能を付加したモデル、スパム対策やURLフィルタリング機能を加えた上位モデルの3種類。価格はエントリーモデルで4000-5000円を予定。また、3月にはASP型のウイルス駆除サービス「Panda WebAdmin Antivirus(パンダ ウェブアドミン アンチウイルス)」を投入する。さらに、主要ISP(インターネットサービスプロバイダ)との提携により、ISP経由でのサービスも展開していく。

 森豊・ネットワークソリューション部パンダソフトウェアジャパンカントリーマネージャーは、「ウイルス対策は成熟期に入っているといわれるものの、まだまだセキュリティ分野のなかで最もニーズがある。SOHOや中小企業など、ウイルス対策が浸透していない市場を中心に拡販していきたい」と話す。

 企業向け販売は、間接販売を中心に置き、アプライアンス販売開始時に集めたパートナー企業を主軸に手掛けるが、今後も幅広く販売代理店企業を募る考え。現在、丸紅ソリューションなど約10社のパートナー企業と提携している。

 一方、一般消費者向け市場については、ダウンロード販売サイトなどからのダウンロード販売のみで提供する。店頭については、「コストを考えたらまずはオンライン販売で知名度を高める方が良い」と判断。当面はダウンロードのみで提供する。 パンダソフトウェアは、ウイルス対策製品に特化し、スペイン国内で約70%のシェアを持つ。ワールドワイドで140か国以上で事業展開しており、ワールドワイドの事業拡大にためにチャネル戦略を強化している。
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