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日立情報システムズ 日立ネットビジネスを合併 アウトソーシング事業を強化へ
2003/12/08 19:39
週刊BCN 2003年12月08日vol.1018掲載
合併後の事業規模は、2005年度(06年3月期)で売上高2000億円に対して、アウトソーシング関連の情報サービスビジネスは1030億円を予想しており、売上高の半分程度を占めるようになる。
合併により、日立情報システムズは自前のデータセンター12か所に加え、日立ネットビジネスが運営しているデータセンター7か所の運営も行うことになる。このうち、3か所については日立製作所が所有し、日立ネットビジネスが運営受託している。また横浜市にあるデータセンターについては同じ建物内に、日立情報システムズの「横浜センター」と日立ネットビジネスの「磯子センター」が同居しており、合併により統合が予想され、日立情報システムズは全国18か所のデータセンターを運営することになる。
これまで、日立ネットビジネスは日立製作所と一体となって、大企業を中心にアウトソーシングの顧客を獲得してきた。その一方で、日立情報システムズは日立ネットビジネスと競合しない中堅、中小企業をメインの顧客対象にしている。合併により、日立情報システムズにとっては大企業から中堅・中小企業までを網羅することで、日立グループ内でのポジションが向上する。また、今後の需要に期待がかかる官公庁・自治体の情報システムのアウトソーシングにも日立グループとして一本化した戦略が構築できる。
日立製作所は現在、中期経営計画「i.e.HITACHIプランⅡ」で高収益体質への転換を進めている。この一環として同様の事業を行っているグループ会社2社を1社に集約し、アウトソーシング事業を強化していくことを決め、今年8月頃から統合の検討を開始してきたという。
日立製作所の小野功・執行役専務情報事業統括本部長は、「これまでは日立製作所が設計・開発を行い、日立ネットビジネスは運用・保守を担当していた。一方、日立情報システムズも設計・開発から運用管理までをカバーしていた。この重複した機能を今回の合併で集約し、経営効率の向上と競争力強化を図っていく」と、合併によるアウトソーシング事業の効率アップが狙いと語った。
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