ニュース
ネットジャパン ペストに特化したセキュリティソフト発売 個人向け市場に参入
2003/11/24 19:37
週刊BCN 2003年11月24日vol.1016掲載

「ペストパトロール4.2」は、米セキュリティベンダーのペストパトロールが開発したコンピュータペスト対策専門のセキュリティソフト。日本での展開は、法人向けはセキュリティコンサルティングなどのアークン(渡部章社長)が展開しているが、個人向け市場ではこれまで展開されていなかった。このほど、ネットジャパンが個人向け市場での独占販売代理店契約を締結し、市場に投入した。ネットジャパンはこれまで、法人、個人両市場で、ストレージやバックアップ関連ソフトを中心に展開しており、セキュリティソフトを手がけるのはこれが初めてとなる。
コンピュータペストとは、パソコン内に保存してあるユーザーのクレジットカード番号やメールリストなどの個人情報を、ユーザーが知らない間に勝手に収集し、外部に自動送信する不正プログラムの総称。ウェブサイトの閲覧などで感染する。ウイルスやワームと違って不審な動作をしないため、ユーザーが気づかないケースが多い。代表的なもので、パソコンのキーボード入力を記録し、クレジット番号などの個人情報を取得し外部に自動送信する「キーロガー」がある。
「ペストパトロール4.2」は、こうしたペスト約7万4000種類以上の検出が可能で、検出したペストを自動削除する。ペストに特化したセキュリティソフトは、数種類市場に投入されているが、「日本語化しているソフトは『ペストパトロール』だけ」(山崎純二・取締役副社長=写真)だという山崎副社長は、「既存のウイルス対策ソフトでは、数百種類に対応するのが限界。ブロードバンドとネットショップなどの普及によって、ペストに対する関心が高まるのは必至」と、今後の個人向けセキュリティソフトの新しい分野として成長すると予測しており、市場参入を果たしたという。同社では、ユーザーのペストに対する認識レベルがまだ低いことから、ペストに関する基本知識や仕組みなどを解説した約120ページで構成するガイドブックをバンドルしたモデルを12月上旬、価格据え置きで3000本限定発売する。
- 1