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オーケイウェブ Q&Aコミュニティで新サービス拡充 04年6月期、売上高10億円目指す
2003/11/17 19:37
週刊BCN 2003年11月17日vol.1015掲載
これまで同社は、「OKウェブ」を通じて得られた回答集(FAQ集)の作成ノウハウや、「OKウェブ」のエンジンをパッケージ化したオリジナルソフトウェアの販売などを手掛けてきた。
そんななかOKウェブの利用者が順調に拡大しており、同社では、利用者のなかから優良回答者を「アンサリスト」として選抜し、収益が見込める新しいサイトに振り向けるなど、OKウェブの資源を直接活用する新ビジネスを立ち上げる。
第1弾として、11月26日に、「ビギナーズQサイト」を立ち上げる。同サイトは、「結婚」、「旅行」、「引越」など約20ジャンルでスタートし、専門家によるQ&Aサービスを提供する。同サービスでは、OKウェブから選抜したアンサリスト約100人を投入し、サービス品質の向上を図っていく。
OKウェブとの違いは、各ジャンルごとにスポンサー企業をつけている点。OKウェブは「コミュニティ」であるため、企業色はなく回答者は必ずしも専門家とは限らない。これに対し、ビギナーズQサイトは、当初、4-5社のスポンサーから始め、04年6月末までに50スポンサー、30ジャンルに拡充する計画だ。
また、来年1月をめどに、アンサリストを活用した月額300円の有料サービスを携帯電話向けに始める。同社が携帯電話向けに有料サービスを始めるのは、今回が初めて。
同社では、今年9月に、複数のQ&Aサービスを顧客企業が統合的・横断的に管理できる「エンタープライズOKポータル」(EOKP)を完成させた。このポータルにより、顧客企業はより簡単にQ&Aサービスを活用できるようになった。兼元社長によれば、「このEOKPを基盤として、顧客企業はさまざまな形態・品質のQ&AサービスやQ&Aを通じたマーケティングが可能になる」と、新ビジネスへの応用を進めていく方針だ。
OKウェブでは、99年のサービス開始後累計で約70万件の質問、130万件の回答データベースを構築した。同社では、これらQ&Aのなかから興味深い事例を約300件集め、来年3月をめどに出版する予定。
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