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ミロク情報サービス ウェブ版の業務システムを強化 支店・グループ会社持つ企業へ拡販

2003/11/17 19:37

週刊BCN 2003年11月17日vol.1015掲載

 ミロク情報サービス(是枝信彦社長)は、主力製品である中小企業向け業務・情報統合システム「MJSLINKシリーズ」の販売を強化する。経営情報を管理する「MJSLINK財務大将EX」にウェブ伝票入力オプション「部署入力Assist」を9月にラインアップし、支店・事業所・グループ会社をもつ企業などへ営業活動を進める。また、直販や既存の販売チャネルに加えて、大手ベンダーやシステムインテグレータなど新たなチャネル開拓を進める。

 前バージョンの「財務大将」は、LAN・スタンドアローンのネットワーク環境で従業員30-100人規模の企業を対象に販売していた。ウェブ機能が強化された「財務大将EX」では、「業種を問わず、拠点や事業所が分散している従業員500-1000人規模の企業を狙っていく」(白井さゆり・営業本部企業経営システム事業部主査)と、これまでの方針を変えている。

 このため、販売チャネルの拡大が急務になっており、既存の全国33支社による直販や大塚商会、第一勧銀情報システム(DKIS)、さくら情報システムなど既存のパートナー経由での販売に加えて、「対象企業が一致する新たなパートナーとアライアンスを強化するなど、新パートナー体制を構築する時期にきている」(白井主査)と、大手メーカーやシステムインテグレータなどの新たなチャネル開拓を強化する。

 「財務大将EX」は、国際会計基準やキャッシュフロー会計、連結決算など各種法改正に対応し、多彩な経営分析資料を搭載。基本システムに加え、経営分析やメール会計、入金・支払管理、経費精算などのオプション群から、企業が必要なシステムだけを導入して独自の財務処理・管理を構築できるのが特徴。

 前バージョンまで採用していた部署入力(分散入力システム)にウェブ対応の「部署入力Assist」をオプションで発売。これにより、「誰でも簡単に入力ができ、拠点・部門間の業務合理化を図れる新たな機能が加わった」(白井主査)と、業務の合理化を拠点の分散入力で実現したい企業ニーズに応えている。
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