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イーレディ オンライン査定を開始 中古ブランド品売買構築へ

2003/10/27 19:35

週刊BCN 2003年10月27日vol.1012掲載

 中古高級ブランドバック・小物などを売買するイーレディ(ニール・プラテック社長)が、独自の流通システム構築に力を入れている。同社は消費者が売りたい高級ブランドバックや小物をネット上で査定・買い取りし、中古品として安い価格で販売している。

 9月には、リサイクルショップなど小売店向けに、オンライン査定システムのASP(アプリケーションの期間貸し)サービスを開始。ブランド品の買い取り査定や販売価格の相場情報を小売店に提供するサービスで、主要約130ブランド、2万7000アイテムを網羅するデータベースを参照できる。利用料金は月額1万5000円から。今後1年間で1000店舗からの受注を目指す。

 国内の中古高級ブランドバック・小物などの二次流通市場は1兆円以上あると見られている。イーレディでは、これをオンライン化することで、従来よりもスムースな中古ブランド品流通を実現できるとしている。

 個人が所有するブランド品を販売する際、実店舗を構える質屋など買い取り事業者に販売するほか、ネットオークションなどに出品するなどの方法がある。イーレディでは、ネットを使って中古ブランド品需要を取り込もうとしている。

 「ネットオークションでは、個人間で売買するケースが多く、氏名や住所などを先方に知らせる必要がある。これに対して当社は、個人間売買の仲介や委託販売ではなく、当社自身が“買い取る”方式。質屋などの実店舗に近い形態をオンライン上で実現している。また、現金化の期間も、ネットオークションが約1週間かかるのに対し、当社では2-3日と短い」(プラテック社長)と、差別化を図っている。

 「将来的には、ネット業界の“コメ兵”を目指す」と意気込む。コメ兵は、実店舗を中心に、ブランド品や貴金属売買で急成長している中古品売買の老舗で、イーレディでは、この実店舗を使ったビジネスモデルの“オンライン版”を目指している。
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