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大塚商会 サーバー販売台数が前年度上回る 卸し事業が好調

2003/10/27 19:35

週刊BCN 2003年10月27日vol.1012掲載

 大塚商会は、今年度(2003年12月期)の卸し事業について、「サーバーの売上金額は単価下落の影響で前年度を下回るものの、台数は前年度を上回る」(広瀬克彦・執行役員ビジネスパートナー事業部長=写真)見通しにあることを明らかにした。販売台数は未公表で、具体的な数は明らかになっていないものの、「台数は前年度実績を大幅に上回ることは確実」という。金額については、「セキュリティ関連やマネジメントツールなどシステムでの商品をアピールし、販売単価を上げる努力を行う必要がある」としている。

 同社のサーバー卸し事業については、「単価が下がったことがプラス材料となり、販売台数は前年度を上回る状況が続いている」(広瀬執行役員)という。特にローエンドのIAサーバーの実績が好調で、昨年度はシステム全体で60万円ラインだった商品が40万円未満の価格になるなど、前年度の3割安の価格となっていることが、販売台数の伸びにつながっているという。さらに、「ウィンドウズNTのサポートが切れたことで、サーバーの入れ替え需要が多い」(鈴木直樹・ビジネスパートナー事業部企画販促課商品企画グループ係長)と、ウィンドウズサーバー2003発売以外の要因もサーバー需要の増加を後押ししていると話す。

 一方、直販部門では好調に伸びているLinux搭載機については、「卸し事業については大きく伸びているわけではない」(鈴木係長)と話す。その要因としては、「サポートに余分な手間を要するにもかかわらず保守費用が取りにくいなど、販売店が積極的にLinux搭載機を販売できる条件が揃っていない」と、卸し事業と直販事業とではLinux搭載機の販売環境が大きく異なっているとしている。クライアント機についても、台数ベースでは好調。昨年度まではノートパソコンの比率が高かったが、今年はデスクトップパソコンが伸びているという。デスクトップ本体と液晶モニタの単価が下がったことで、「オフィス需要は拡張性の高いデスクトップへ回帰している」状況だ。
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