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シンクプラン 退職給付債務計算ソフトを発売

2003/10/20 19:35

週刊BCN 2003年10月20日vol.1011掲載

 シンクプラン(小澤孝俊社長)は、企業の退職給付債務額計算ソフト「退職給付債務計算システム・PBO」(価格20万円)を発売した。人事管理ソフトや会計システムなどを販売している企業との間でOEM(相手先ブランドによる生産)ビジネスを開始する。

 退職給付債務とは、支払いが予定されている退職金や企業年金が現在いくらになっているのかを算出したもの。2000年度以降から導入された退職給付会計では、現在積み立てている額から企業年金と退職金の引当金を差し引いたもの(未積立分)を負債に計上し、15年以内に償却する必要がある。

 退職金給付債務の計算は、銀行や生命保険会社などがサービスを提供しているが、1回の計算で50-60万円程度かかる。また、他社から出ている退職金給付債務計算ソフトは、価格が150万円から250万円と高価。そこで、シンクプランでは20万円と大幅に価格を引き下げた。

 製品は単体としての販売以外に、人事ソフトなど業務ソフトとの連動も想定しており、「人事ソフトや会計ソフトのメーカーと協業していきたい」(小澤社長)として、業務ソフトメーカーなどに呼びかけていく方針だ。
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