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ソフトクリエイト 「クロスポイント」を第2の看板製品に ウェブで使える「電子伝票」
2003/10/06 19:35
週刊BCN 2003年10月06日vol.1009掲載
これまで、ウェブ上で伝票などの表組み形式の文書を扱うことは難しかった。また、HTMLで帳票形式の文書を表示するには膨大な命令が必要で、コスト的に合わないなどの問題があった。
クロスポイントは、帳票を自動生成し、後からきめ細かく調整できるほか、どんな形式の電子伝票でも比較的簡単に作成できるソフトウェア。
電子伝票の作成にはフォーム作成ツールが必要だが、一度作成した電子伝票は、ブラウザで表示し、紙と同じ感覚で必要事項を入力できる。基幹系データベースとの連動も可能だ。
「伝票形式のまま入力したいというニーズは非常に高い。例えば、業務ソフトで最初の起票を電子伝票で行えるようになれば、業務効率はさらにアップする」
「また、電子政府や電子自治体でも帳票入力の必要性はきわめて高い。クロスポイントを使って、住民票や確定申告などのフォームを電子帳票化しておけば、ユーザーは画面上に表示されるフォームに従って必要事項を入力、それを送信するだけでよい」
橋口部長代理はその特徴を強調する。
現在、金融機関、自治体などが、クロスポイントに強い関心を示しており、当面は金融機関や自治体に強いシステムインテグレータ、開発ベンダーなどを積極的に開拓、実績を積み上げていく意向だ。
「簡単なフォームならユーザーでも開発できるが、きめ細かいフォーマットは専門家につくってもらった方がよい。その意味で技術力のあるシステムインテグレータにとっては、多角的な収入が見込める製品だ」という。
価格は50ユーザー版で180万円から、無制限ユーザー版で430万円から。また、業務ソフトメーカーなどにOEM(相手先ブランドによる生産)する形で組み込み版も発売する。「無制限ユーザー版で100万円前後を予定」している。
同社は現在、業態転換を積極的に進めている。「アプリケーションの開発・提供は1つの柱。これまでは、ECサイト構築エンジンのec-ビーイングのみだったが、クロスポイントは2番目の看板製品になる。当社では、新しいソフトウェア群を揃える構想としてエイトレッド(AITLED)を打ち出しているが、クロスポイントはその中核になる製品だ」としている。
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