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日立情報システムズ プラットフォーム依存から脱却 .NETとウェブスフィアを使い分ける

2003/07/21 19:28

週刊BCN 2003年07月21日vol.999掲載

 日立情報システムズ(堀越彌社長)がプラットフォーム依存からの脱却に努めている。

 現在、システム構築関連の売り上げのうち、約半分をウィンドウズプラットフォームに依存しているが、今後は、ウィンドウズ環境が必須でない領域から、順次、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)のアプリケーションサーバー「ウェブスフィア」上で動作するよう開発を進める。

 ウェブスフィアは、ウィンドウズやLinux、UNIX系の複数のプラットフォームに対応している。このため、日立情報システムズの業務アプリケーションをウェブスフィア上で動くようにすれば、「固定されたプラットフォームから開放される」(山岡作・事業企画開発本部担当部長)という。

 日本IBMとは、すでに今年4月にウェブアプリケーション構築分野で提携しているものの、対応アプリケーションの完成にはもう少し時間がかかる。

 山岡担当部長は、「プラットフォームをウィンドウズに固定することで利点があるならば固定する。しかし、その必要がなければ、プラットフォームを選ばないウェブスフィアへの対応を急ぐ」としている。

 ウェブスフィアに対応させるには、原則としてJavaで開発しなければならず、開発ツールや技術者の育成など課題が多い。この点、ウィンドウズは開発環境や技術者層が充実しており、最新の.NETフレームワークへの対応も比較的容易になる。

 アプリケーション開発で、標的とする市場がウィンドウズ環境であればそのままウィンドウズで開発し、.NETフレームワークへも対応させる。たが、そうでない場合は、プラットフォーム偏重を是正するため、プラットフォームを固定しないウェブスフィア向けに開発する方針だ。
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