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日立製作所 IPネットワーク市場に本格参入
2003/07/14 19:28
週刊BCN 2003年07月14日vol.998掲載
ルータ、スイッチの新製品発売
IPネットワーク事業部は4月1日付で、情報・通信事業グループのエンタープライズサーバ事業部から独立して発足。日立全体のIPv6対応の関連機器開発やソリューション、販売に投資を集中させた。IPネットワーク市場で、ルータやスイッチの特定分野でトップを目指す。従来からのキャリアやISP(インターネットサービスプロバイダ)のほか、今後は中堅企業まで幅広く対応していく。6月中旬に同事業部が設置されて初めて販売を開始した製品は、ミッションクリティカル用途に対応してラインアップを強化する。
まず、既存のルータシリーズ「GR2000」の上位機種としてフラッグシップ製品のギガビットルータ「GR4000シリーズ」と同スイッチ「GS4000シリーズ」をリリース。両製品は、キャリア向けで最大スイッチ容量を640Gbpsに拡大した。最上位機種は、1Gbpsポートが最大192ポート搭載可能で、業界トップクラスのポート密度を達成している。
企業・公共フロア構築では、小型レイヤ3スイッチ「GS1000シリーズ」と、小型レイヤ2スイッチ「GR500シリーズ」を7-10月にかけて発売する予定。これにより、キャリア向けルータだけでなく、中堅企業向けのスイッチ分野にも本格参入を果たす。
同社は、今回発売のルータとスイッチを、(1)大規模企業の大型拠点(事務所)、(2)中規模企業のセンター基幹網――など、比較的規模の大きな事業所へ販売する。
滝安本部長は、「ミッドレンジのルータ市場は今後も横ばいで推移する。だが、スイッチ市場は年30%増の勢いで伸びる可能性が高い」と、IPネットワーク市場の拡大を予想している。
同事業部は今後、欧米や中国へも本格的に進出する計画で、競合するシスコシステムズやSI機能をもつ国内の大手メーカーなどに対し、優位に事業展開していく考えだ。
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