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ソースネクスト 1980円ソフトをさらに拡大 年内に100タイトルへ
2003/06/09 19:23
週刊BCN 2003年06月09日vol.993掲載
松田社長は、「家庭用ゲーム機のプレイステーション2は、ハードウェア1台あたり約3本のタイトルが売れている。一方、パソコンは家庭や企業、モバイルと活用シーンが多いにもかかわらず、ハード1台あたりのソフトの販売数量は2分の1程度。これはソフトの価格が高いことと、コンテンツがユーザーニーズに合っていないことが原因ではないか」とし、ソフト価格の引き下げで、購入数が増加するとの見方を示す。
同社が1980円に価格を下げた「特打ヒーローズ名探偵コナン」は、2月時点では19.9%に過ぎなかった女性ユーザーが、価格を変更した3月には30.1%にまで拡大。購入者のパソコン履歴についても、5-9年というユーザー数が29.3%から50.0%にまで拡大したとのデータを披露。
「1980円という価格によって、市場が拡大している」として、この戦略をさらに推進することにした。
1980円で販売するタイトル数は、現行では53タイトル。6月20日に「特打ボブ・サップ・スペシャル」など3タイトル、さらに7月25日にはデジタルカメラで撮影した画像でアルバムを作る「くまのプーさんデジカメわくわくアルバム」を発売するなど、タイトルをさらに拡大。年内に100タイトル数にする。
また、書店での取り扱い店舗数を現行の700店から3000店へと拡大。さらに、東急ハンズ渋谷店、イトーヨーカドー、トイザらス、コーヒーチェーン店「EXCELSIOR CAFFE´(エクセルシオールカフェ)」で試験的な取り扱いを実施するなど、さらに販路を拡大させる。
パッケージについても、DVDソフトなどに採用されているスリムパッケージにしていく。
「スリムパッケージは、複数タイトルを購入してもかさばらず、家に置いても場所を取らないと好評。流通側からも在庫や売り場の棚を有効活用できるという声が多い。今後はスリムパッケージのソフトを増やしていく」(松田社長)という。
同社の計画では、取り扱い店舗数を今年度は1万5000店舗、2004年度は3万店舗、05年度は5万店舗にまで拡大し、タイトルの販売数も今年度は500万本、04年度は1000万本、05年度は1500万本にまで拡大させるとしている。
店頭を活性化する販促活動として、格闘家のボブ・サップ氏を起用したポップなどを用意。現在は家電量販店2000店でポップを利用したボブ・サップコーナーをつくり、販売量拡大につなげていく。
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