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ソフトバンクBB 法人向けソフトの「ライセンス販売」開始

2003/04/28 19:17

週刊BCN 2003年04月28日vol.988掲載

 ソフトバンクBB(孫正義社長)は、企業ユーザー向けにウェブ上でソフトウェアのライセンス販売を行う「ライセンス・ウェブ」を開設した。「ソフトウェアライセンスの仕組みはソフトメーカーごとに異なり、ボリュームによる割引も千差万別。これをわかりやすく整理し、見積もりまで取れるようにした」(瀧進太郎・MD本部BB販売推進統括BBサービス事業推進部長)という。これによって、個人ユーザー向けの「ソフトウェア電子流通プラットフォーム」に続く、法人向けの電子流通となる。「実際のサービスは加盟店に行ってもらう。5月1日から加盟店募集を開始するので、どんどん声をかけて欲しい」(瀧部長)としている。

「ライセンス・ウェブ」開設

 ソフトウェア販売におけるライセンスの仕組みは、ソフトメーカーごとに大きく異なるため、ウェブ販売にはなじまないとされてきた。同社では、「ライセンス・ライブラリやライセンス・ナビゲーションなどにより、最適なライセンスタイプの自動提案を行えるようにした」という。

 「ライセンス・ライブラリ」は、多種多様で複雑なライセンス制度をメーカー別に解説したページ。スタート時45社、最終的には80社のライブラリが目標だ。

 ここで購入したいソフトを選び、「ライセンス・ナビゲーション」に進む。

 「ナビゲーションでは、メーカー別に、最適なライセンスタイプを発見できるようにした。とりあえずは250台欲しいが、来年の増員を考えると何台までの契約にした方が得かなどのシミュレーションが、画面と会話しながらユーザー自らの手でできる」という。購入が決まれば、14社32製品については、「ウェブ上で見積もりを取り、そのまま電子発注する」ことができる。

 「14社32製品のライセンスは、いま法人向けにもっとも売れているソフトの上位製品といって良く、市場全体の80-90%をカバーしている。残りはライブラリで見てもらうことになるが、ライブラリには法人向けソフトのほぼ全部を揃える予定」という。

 実際の販売は加盟店が行う。「当社はあくまで黒子。基本的にはソフトウェア電子流通プラットフォームと同じで、加盟店には仕組みそのものを無料で提供する」ことにしている。加盟店は5月1日から募集を開始する(詳細はhttp://www.licenseweb.jp/promo/info.html)。
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