ニュース

SSIトリスター 携帯電話関連のソフトを拡充

2003/04/21 19:17

週刊BCN 2003年04月21日vol.987掲載

 SSIトリスター(小俣信彦社長<b>=写真</b>)は、今年度(2003年10月期)、前年度比約2倍の10億円の売り上げを目指す。昨年7月に投入した携帯電話メモリ編集ソフト「携帯万能シリーズ」が中心となり売り上げを押し上げた。これを受けて同社では、携帯電話関連の商材を増す方針を決定。ここ2-3年をめどに売上高30億円の達成を目指す。

コンビニや書店も販路に

 同社は、携帯電話関連の商材開発に全力を注ぐ。これまで、タイピング練習ソフトや、アニメなどのキャラクター関連ソフトなどを数多く手掛けてきた。そんななか、昨年7月に投入した携帯電話メモリ編集ソフト「携帯万能シリーズ」が急成長、携帯電話市場に向けた製品開発を加速させる。小俣社長は、「キャラクター関連ソフトなど従来の品揃えを維持しつつ、今後2-3年のあいだで、第2、第3の携帯万能シリーズ級の大型商材を揃える」と意気込む。

 主に携帯電話をベースとした新規商材の開発に力を入れる。だが一方で、携帯万能シリーズのようなパソコン用ソフトの領域には固執しない。「持続的な成長が可能な大型商材をパソコンソフトだけに求めるのは難しい。非パソコン系のハードやソフトに開発対象を広げたうえで、今伸びている携帯電話関連の商材を模索する」と話す。携帯電話は、内蔵カメラで撮ったデータを差し替え可能な外部大容量メモリに保存できるようになるなど、編集可能なデータ領域が増えてきた。これに加えて、フォーマなど第3世代携帯電話に関する新規商材も見込める。

 非パソコン系の新規商材開発に当たり、これまでにない販路の開拓が求められている。「従来のパソコン系流通販路に加えて、コンビニエンスストアや書店など、これまでとは異なる流通経路や、当社による直販など、さまざまな販路に合った商品と価格とを組み合わせる必要がある」と話す。パソコンユーザー向けの販路だけでなく、携帯電話ユーザーを捉えられる新しい販路開拓と商品開発に力を入れる。今はパソコン上で動くソフトが売上構成比の大半を占めるが、今後2-3年のうちに、主に携帯電話を基盤とした新規商品(ソフトやハード)の比率を売上高の半分まで高める方針だ。
  • 1

外部リンク

http://www.ssi-tri.co.jp/