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インテュイット 社名を「弥生株式会社」に

2003/03/31 19:14

週刊BCN 2003年03月31日vol.984掲載

 インテュイット(平松庚三社長)は、4月1日から「弥生株式会社」の社名で活動を開始する。

製品名と同一で認知度向上へ

 今回の社名変更は、今年2月に親会社である米インテュイットからMBO(経営陣による企業買収)によって分離独立したことに伴うもの。投資会社であるアドバンテッジパートナーズが運用するファンドからの出資を受け、純日本企業として再スタートを切った。

 「売り上げなどは公表していないので、具体額は明らかにできないが、現在は3年連続で売り上げ、収益ともに増加している。とくに営業利益は2年間で2.5倍になった。業績がよい時期にMBOを行う方がメリットが大きく、今が最適な時期であると判断した。今後は、3年以内にIPO(新規株式公開)を行うことを計画している」(平松社長)。

 社名の「弥生」は、主力製品である「弥生会計」、「弥生給与」などのシリーズ名称。製品名と同じ社名にすることは、社内投票で決定した。

 「新社名候補として、弥生株式会社のほかに、“弥生○○”など弥生という名称が入ったものが70%以上と極めて高かった。決選投票を行い、弥生株式会社が7割の票を得た。これは弥生という名称に対する社員の思い入れの強さの現れ。しかも、マーケティングの面でもメリットは大きい。中堅企業の経営者に調査を行ったところ、インテュイットという社名の認知度が7%だったのに対し、弥生会計の認知度は48%と高かった。社名と製品名を同じにすることで、さらに認知度アップが図れる」(平松社長)と語る。
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