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キヤノン販売 テンキー機能搭載電卓が好調ラインアップ増強へ

2003/03/17 19:14

週刊BCN 2003年03月17日vol.982掲載

 キヤノン販売(村瀬治男社長)は、パソコンとの連動機能を備えた電卓のラインアップを増やしていく。昨年12月末に発売したテンキー機能を搭載したUSB接続の電卓が好調に売り上げを伸ばしている。このため、今後ユーザーアンケートなどをもとに、新たな付加機能を搭載した電卓を開発し、年内に数機種発売していく予定だ。

 昨年末に販売を開始したテンキー入力機能搭載電卓は、当初年間15万台程度の出荷を見込んでいた。だが、発売後約3か月間で目標の3分1にあたる約5万台を出荷。BCNランキングのテンキーボード部門でも、テンキー機能搭載電卓を発売する前週のベンダー別シェアで同社は台数0.9%、金額0.75%の9位にあったが、同製品を発売後、徐々に売り上げを伸ばし2月24日-3月2日の週次データでは、4製品すべてが上位10位以内にランクインした。ベンダー別シェアでも台数26.92%、金額22.6%と、トップシェアを奪ったほど急成長した。

 この電卓シリーズは、USBケーブルでパソコンに接続すれば、入力した数値を直接パソコン画面に表示するテンキーボードになる。また、通常の電卓として計算した結果を送信キーを押すことでパソコン側に送ることができる。ラインアップは、手帳タイプの「LS-12TK」(店頭価格約2000円)とミニ卓上タイプの「LS-120TK」(同4000円)を2機種・4製品を用意している。

 横山正・コンスーマ販売企画第二部部長は、「テンキーと電卓の機能を一緒にしても、どちらの機能も損なわないように注意して製品化した。独立のカーソル移動キーやUSBケーブルを収納できるなど、さまざまな工夫が盛り込まれている」と、その優位性を強調する。
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