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東芝情報システム VoIPソリューションに注力

2003/01/20 19:09

週刊BCN 2003年01月20日vol.974掲載

 東芝情報システム(六反田喬社長)は、音声とデータを統合したコミュニケーション環境を提供するVoIP(ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル)組み込み型ソリューションに注力する。

 同社は組み込みシステム分野で、プラットフォーム開発(OS、ミドルウェアなど)、アプリケーション開発などを一貫して提供するサービスを展開している。

 VoIP分野に関しても、Linuxなどの組み込みOSやミドルウェアをVoIP技術と組み合わせることにより、VoIPソリューションを提供していく。

 VoIPは、インターネットを使った音声通話により、安価な電話料を実現し、音声とデータ通信を組み合わせた新しいコミュニケーション環境も構築できるとして、注目を集めている。具体的には、OSやミドルウェア、さまざまなアプリケーションを組み合わせて、VoIPを利用したIP電話端末に組み込まれるソフトウェア開発などを手がけていく。

 VoIP組み込みビジネスとして、電話機、ゲートウェイ、ルータといったネットワーク機器、PDA(携帯情報端末)などのデジタル情報機器への対応を展開していく。VoIP組み込みビジネスを介してエンベデッドシステム・ソリューション事業を拡大させていきたい考え。

 六反田社長は、「今年も厳しい状況が続くだろうが、組み込み型ソリューションは、堅調に伸びている。VoIPソリューションを含め、組み込み型ソリューションを全体売り上げの約30%にまで引き上げたい」としている。
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