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ソフトクリエイト .NETに対応したECサイト構築ツール 売上高3億円を狙う

2003/01/20 19:09

週刊BCN 2003年01月20日vol.974掲載

 ソフト開発のソフトクリエイト(林勝社長)は、ECサイト構築のための新しいフレームワークの販売を今年4月から開始する。同社の中堅・大企業向けEC(電子商取引)構築エンジン「ec-Being」を、マイクロソフトの技術体系「.NET(ドットネット)」に対応したコンポーネントにリプレース。.NETに対応することで拡張性や保守性、生産性を高め、容易にカスタマイズできるようにした。「ec-Being」は、これまで約50社に導入。拡販を図るために、既存の販売パートナーに加え、システムプロバイダを中心に販路を開拓していく。初年度は、3億円の売上高を見込む。

 「ec-Being」は、ソフトクリエイトが運営するECショップ「特価コム」のシステムをベースに、マイクロソフトの「ASP(アクティブ・サーバー・ページズ)」技術に基づいて開発した。ECサイト構築に必要な機能の共通部品(コアライブラリー)化により、導入企業が必要な機能を組み合わせることで好みのECサイトを作成できるのが特徴。同社では、社内の営業部隊が顧客を開拓しているほか、開拓した広告代理店や印刷会社などを販売パートナーとして、これまで約50社に「ec-Being」を導入してきた。

 林社長は、「システムプロバイダは、ASPに慣れたVisual Basic(ビジュアルベーシック)技術者が多いのが現状。.NETに対応することで、EC構築フレームワークの新しい領域を切り開けることに加え、カスタマイズが容易となった」と強調し、「システムプロバイダを販売パートナーとして開拓していく」構えだ。

 コンポーネント群は、カート機能や決済機能などに必要なコンポーネント「ウェブショップ」、モバイル向けサイトを構築するために必要となる「Mobile」、メールマガジン発行に必要な「Mail」、ECサイトのバックオフィスとして基本機能を取り扱う「Back Office」、ウェブサービスを活用して一括管理する「ウェブサービス」を用意。価格は、ec-Beingフレームワークとウェブショップコンポーネント、BackOfficeコンポーネントで290万円となる。

 「初年度は、約80本の販売を目指し、カスタマイズなどを含めて3億円の売上高を狙う」と意気込む。
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