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デルコンピュータ 事業領域を拡大へ
2003/01/20 19:09
週刊BCN 2003年01月20日vol.974掲載
コンシューマ分野に本腰

テレビCMなども本格化。昨年前半には約1割程度の事業比率だったコンシューマ分野を昨年末には2割以上にまで拡大してきた。同分野は、今年も重点分野の1つと位置づけており、売上高で前年比1.5倍の成長を目指す。「できれば、前年同様2倍程度の伸びを見込みたい」としている。将来的にはコンシューマ分野の事業比率を4割程度にまで引き上げる構え。エンタープライズ分野においては、デルテクノロジーコンサルティング(DTC)が累計で500件の案件を受注しており、すでに米国で実績をもつHPCC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング・クラスタ)分野への新規参入、さらに、ストレージ事業の拡大を図る。
ストレージ事業に関しては、依然として成果が出ていないとの指摘もあるが、「日本の場合、人材を獲得するのに時間がかかるという点が大きく影響した。だが、02年になんとか体制ができた。03年はストレージ事業が大ブレイクする1年にしたい」と意欲を見せる。IAサーバーについては、トップシェア維持を最大のテーマに事業拡大に取り組む方針。昨年行ったサーバー技術者社内認定制度も、再度実施する考えだ。一方、周辺機器事業に関しては、プリンタ、PDA(携帯情報端末)、ネットワーク機器、プロジェクターなどを年内にも投入する予定。プリンタに関しては、下期に投入する公算が大きい。
「この分野ではトップシェアを取るというよりも、トータルソリューションを提供する上でのツールと位置づけたい。プリンタはコンシューマ、企業の両分野を想定した製品を品揃えしたい」としている。また、日本市場の要求を反映したパソコンも、昨年以上に投入することになるとしている。浜田社長は、「今年は、昨年以上に多様化したビジネスを展開したい。統合的なコンピューティング環境を提供する企業に脱皮したい」と抱負を語っている。
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