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リコーテクノシステムズ グループウェアの販売好調 SI、NI部門の売上拡大図る

2003/01/13 19:10

週刊BCN 2003年01月13日vol.973掲載

 リコーテクノシステムズ(我妻一紀社長=写真)のグループウェアの販売が好調だ。同社を含むリコーグループのグループウェア利用法に対して、顧客から利用ノウハウを教えて欲しいといった要望が多く、コンサルティングも含めグループウェアを顧客に提供するケースが増えているという。同社ではこれを受け、グループウェアをベースとしたネットワーク構築事業や、基幹系業務システムなどと組み合わせた展開が好調に推移している。我妻社長は「自らのIT環境構築ノウハウが武器になって、顧客獲得につながっている」と自信を見せる。

 リコーグループでは、IBMのグループウェア「ロータス ノーツ/ドミノ」を採用しているが、販売に関しては同ソフトに限らず、サイボウズが展開するグループウェア「ガルーン」の販売も行っている。「顧客の業務改善を実現するためには、現場の人間が使いやすい操作性も重要な課題。豊富な機能を揃える『ロータス ノーツ/ドミノ』と、操作性に優れる『ガルーン』をラインアップに揃えることで、顧客の要望に柔軟に応えられる」(我妻社長)という。

 同社はリコーグループの中で、リコー製品の保守・メンテナンスを受け持つと同時に、情報システム関連の機器販売やインテグレーション事業を独自に展開している。事業の柱は、システムインテグレーション(SI)、ネットワークインテグレーション(NI)、リコー製品などの製品保守・メンテナンスの3つに分けられる。

 現在の売上構成比は、リコー製品などの保守・メンテナンスが約6割、SI事業とNI事業がそれぞれ約2割となっている。我妻社長は、「グループウェアの販売が好調なのは嬉しいことだが、あくまで1つの商材に過ぎない。基幹系業務システムと組み合わせた提案や、ネットワーク構築事業を展開するNI部門との連携をより強化していき、SI、NI部門の売上拡大に努める」と強調する。今後、まずはNI事業の売上比率を約3割まで引き上げ、これと並行してSI事業の規模も拡大させていく方針。
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