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SSJ 統合業務シリーズの人事・給与ソフト投入

2002/12/16 16:49

週刊BCN 2002年12月16日vol.970掲載

事業の集中で売り上げが大幅増

 エス・エス・ジェイ(SSJ、佐藤祐次社長)は、統合業務ソフト「SuperStream(スーパーストリーム)」シリーズの新製品として、人事・給与ソフトを2003年4月に投入する。「SuperStreamシリーズに人事・給与などシリーズのラインアップを拡充していくことで、売り上げ拡大につなげていきたい」(佐藤社長)考えだ。同社の今年度の売り上げ見込みは、前年同期比22%増の15億5000万円。上半期は31%増となっており、「今年度の売り上げ目標は達成できるのではないか」(同)としている。

 SSJは86年設立、基幹業務パッケージSuperStreamシリーズの開発・販売を行っている。99年にアルゴ21が同社の筆頭株主となった。Super Streamシリーズは、中堅企業向けの統合業務ソフトで、「外資系のERPに比べ、価格に割安感があることから中堅企業に支持されている」(佐藤社長)製品だ。販売は特約店を通して行っている。

 03年4月に発売予定の人事・給与ソフトは、以前、コマツソフトと共同開発した人事・給与を販売し、500社への導入実績をもっていたが、00年にコマツソフトの主要株主がTISへと変更になったことから、02年4月にコマツソフトから製品を買い取り、単独で開発を行うことになった。

 SSJがターゲットとしている中堅企業が利用する人事・給与システムは、オフコンで作られたものが動いているケースが多い。

「中身的には人事台帳の域を出ず人材の戦略的な活用に利用できないものが多い。従って、この分野は今後拡大する可能性がある。ウェブ対応やワークフローなどの機能を実装し、企業の省力化を実現するグループ会社の管理機能、成果主義人事制度などに対応し、社内で人材を有効的に活用するためツールとして販売を行っていきたい」(佐藤社長)と、新製品による顧客拡大に結びつける。

 ターゲットは、会計モジュールであるSuperStream-COREのユーザー。また、新規ユーザー獲得にもプラスになると見ており、「人事を導入してから、会計の販売というパターンも出てくるのではないか」(佐藤社長)という。
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