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日本IBM ノーツの新バージョンへ移行戦略を加速

2002/12/02 16:49

週刊BCN 2002年12月02日vol.968掲載

 「ロータス・ノーツ最新版バージョン6への置き換えは順調に進んでいる」――。こう断言するのは、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)の神戸利文・ロータス事業推進ソフトウェア事業部ロータス事業推進部長。

移行戦略を加速

 前バージョンの5シリーズの初期不調が影響して、競合のマイクロソフトエクスチェンジの追随を許し、その後、開発元のロータスはIBMに買収された。

 だが、グループウェアの老舗・ノーツの支持層は根強く、10月末の発売以来、「利用者数の規模で3000ユーザークラスの企業からノーツ6への移行が進んでいる。来年1月末でサポートが切れるバージョン4シリーズの利用顧客は、なんとしてでも新バージョンに取り込みたい」と、旧バージョンから競合ソフトへの“乗り換え阻止”に全力を注ぐ。

 ノーツは、ユーザー数3000人以上のグループウェアを導入する企業のうち約7割のシェアをもち、もともと大企業を中心に支持層が厚い。このため、今回のバージョンアップも立ち上がりは大企業が中心に動いた。ノーツの販売パートナー各社も、「まずは、バージョン4シリーズを使う大口顧客から攻略する」方針で動く。

 神戸部長は、「とくに、前々バージョンの4シリーズの利用者を重点的に6へ移行させる。バージョン4シリーズのサポートは来年1月末で終了となるが、バージョン6への移行を新しく契約していただいた顧客に対しては、現行の旧バージョン製品の延長サポートにも対応する」と、新バージョンへの更新に力を入れる。

 現在、ノーツ利用者は、延べ数で1000万ユーザー。このうち約3-4割を旧4シリーズが占める。

 このため、03年12月末までの営業目標は、「まず旧4シリーズのユーザーのすべてを最新の6に移行することにある」と話す。
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