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JBCC プライベートフォーラム開催 顧客に向け戦略説明

2002/11/26 16:36

週刊BCN 2002年12月02日vol.968掲載

 日本ビジネスコンピューター(JBCC、石黒和義社長)は、「JBCC ITフォーラム2002」を、11月26日、東京都内で開いた。約500人の顧客が集まり、JBCCの主力CRM(顧客情報管理システム)「カスタマービジョン」、ERP(基幹業務システム)の「JDE」などの話に耳を傾けた。

 基調講演で、石黒社長は、「当社の全ソリューションは、まず自社で導入してから、顧客に納入する原則を貫いている。ERPもCRM、EIP(企業内情報ポータル)など、すべて導入した。今年9月には、ERPのJDE会計を社内で導入したときには、なかなか正常に動かず、たいへん苦労した。しかし、この経験は、顧客に納入する本番で必ず役立つ」と語った。

 また、「当社は、アジア地区で最大のIBMソリューションプロバイダであるものの、IBMのソリューションだけで、すべての顧客の満足が得られるわけではない。このため、当社は積極的な提携戦略を推進している」と説明。

 「ERP分野では、コンサルティング会社のビジネスバンクコンサルティングに今年3月に出資し、ERP納入時におけるコンサル能力を強めた。EIP分野ではサイボウズと今年9月に提携した。この11月には、NEC系の商材を多く扱っている東証一部上場の日本システムウェアと包括提携をした」と、ソリューションの能力、守備範囲を広げていると訴求した。

 石黒社長に続き、基調講演に立ったフィールズ・アソシエイツ代表取締役で産能大学大学院客員教授のジョージ・フィールズ氏は、「ビジネスの世界は、サバイバル(生き残り競争)であることについては、昔も今も変わらない。しかし、生き残るための手法が変わっている」と指摘し、「ITとシステム『特殊性』へのこだわり」、「『脅威』への対処」、「『競争力』とは」などと題して評論した。
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外部リンク

日本ビジネスコンピューター=http://www.jbcc.co.jp/