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クリエイトラボ ヘルプデスク向け教育事業開始
2002/11/11 16:37
週刊BCN 2002年11月11日vol.965掲載
米企業2社とも提携
クリエイトラボ(廣岡享社長)は、ヘルプデスク、サポート担当者向け教育事業を開始する。米国のヘルプデスク協会(HDI)を日本で運営するシンクサービス(山下辰巳社長)とパートナー契約を結び、米国で教育などの実績をもつ2社と提携、2003年度(04年3月期)に2000万円、04年度に2億円の売り上げを目指す。クリエイトラボでは新事業について、「今は売り上げも好調だが、今後は日本のヘルプデスク事業も厳しくなるだろう。それを見越して新たに教育事業を立ち上げ、当社のヘルプデスク事業の質を高める」(廣岡社長)と説明する。
「ヘルプデスクを始めて17年目だが、さらに他社との違いと特徴を打ち出していくために実績ある米国企業と提携し、内容的に充実した教育コースとする」(ラーニング事業部・浮島由美子部長代行)という。
今回提携したのは、IHSサポート・ソリューションズとセージ・リザルツの2社。
IHSは、81年に設立されたヘルプデスクソリューションの教育を行う企業。コンサルティング提供、サポート用人員の派遣と教育を展開している。
「教育事業が最も急成長している。HDIの認定技術者を養成するトレーニングコースと、独自のノウハウによるトレーニングコースがある。独自トレーニングコースは日本の教育とは異なり、受講者を飽きさせない」(IHSサポート・ソリューションズ・エリック・ラビノウィッツ社長)という。
セージ・リザルツは2年前に設立された企業で、大企業をターゲットにコンタクトセンターのコンサルティングを実施している。
「従業員は6人と規模は小さいが、全員が上級コンサルタントの資格をもつ。コンサルティングの内容は、ROI(投資利益率)向上のためのコンサルティング、同業種との比較によるベンチマーク、オペレーション部分のコンサルティングの3分野。AT&Tなど大企業が顧客となっている」(セージ・リザルツ・ケネス・R・ウェッブ部長)
クリエイトラボでは、「最初は当社スタッフのHDI認定資格取得などを行い、04年度から本格的な事業をスタートする。ヘルプデスクについては、官公庁や専門学校などでヘルプデスク講師育成需要に期待し、そうしたマーケットに積極対応していく」(廣岡社長)方針だ。
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