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プラエセンス キャラクター使ったメッセージ配信 利用者拡大で売り上げ増強へ

2002/09/30 16:29

週刊BCN 2002年09月30日vol.959掲載

 プラエセンス(水谷貞治社長)は、擬人化したエージェントを活用したメッセージ配信システム「ペルソナウェア2002」の提供を開始、年内1億円の売り上げを見込む。同社は翼システムの100%子会社で2000年9月設立、ペルソナウェアの開発などを行っている。ペルソナウェア2002は、キャラクターを通じてニュースや広告、新製品などの情報配信や音声、インスタントメッセージの利用が可能なシステムで、現在はベクターのプロレジなどを通じて有料で利用者を募っている。今後はこのシステムを活用した広告配信ビジネスなどを立ち上げていく計画で、利用する企業を募集していく。

 ペルソナウェア2002は、画面に登場したキャラクターを通してテキスト情報をプッシュ型で配信する「インフォデリ」、シャープの音声合成エンジンを搭載し、音声によるメッセージを伝える「ボイスデリ」、またインスタントメッセージなどを利用することができる。

 キャラクターを利用することで、情報がより臨場感をもつことが特徴。今後、広告収入の獲得、キャラクターを保有する企業との連携、特定企業の宣伝を目的としたエンドユーザーへのシステム配布などを展開していく計画だ。

「キャラクターの拡充などを図り、利用者を拡大していくことで広告収入を獲得したい。ユーザーを抱えている企業は、このシステムを活用すること自体が広告効果につながるケースもあるので、そういった意味でのビジネス立ち上げも行っていきたい」(翼システムネットビジネス事業部ネットワーク推進部デジタル営業課・鈴木勇三氏)

 すでに今年7月から、ベクターを通じて有料でエンドユーザーにシステムを配布、約2万人のユーザーを獲得したほか、オートバックスセブン、青林堂ネットコミュニケーションズ、エンパワーメント、東北新社、コスモトレードアンドサービス、キャラクター・アンド・アニメ・ドット・コムなどへの導入実績がある。
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