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旧社員が集結し、ライフボートを復活

2002/09/09 16:30

週刊BCN 2002年09月09日vol.956掲載

 「この業界に古い方ならご存知の名前である、ライフボートを復活する」――。ソフト会社、ライフボートが事業をスタートした。ライフボートといえば、1981年に田先政秀氏が設立したパソコン用パッケージソフトメーカーの老舗で、現在はプロトンの一事業部門となっている。

05年には株式公開も

 今回新たに設立したライフボートは、「ハードメーカーであるプロトンではソフト事業がうまく機能しない」と、社員の一部が独立、メガソフトの資本を受けて設立した。社長には森誠氏が就任、創業者である田先氏も顧問としてかかわる。森社長は、「05年の株式公開を目指す」と意気盛んだ。

 81年設立のライフボートは、「スタートから5、6年で年商12億円規模となった。その後ソフトボートに社名変更、00年に株式会社アイネットの子会社となった」(森社長)。ところが、「パソコンカルチャーで育ったライフボートと、メインフレームカルチャーのアイネットでは、相乗効果をうまくあげることができなかった」という。そのため今年4月にはプロトンの一事業部門となった。しかし、「ハードメーカーであるプロトン内部ではソフト事業がうまく機能しない。その結果、退職者が続出してしまった」。

 そこで今回社長に就任した森氏などのメンバーが集結。メガソフトの資本によってライフボートを復活させることになった。会長にはメガソフト社長の前坂昇氏、社長にはソフトボートの取締役製品本部長だった森誠氏、執行役員にはソフトボートの営業部長だった山崎高広氏、チーフ・プロダクト・マネージャーだった松下昌浩氏、監査役にはソフトボート代表取締役だった馬渕恒夫氏、特別顧問には創業者である田先政秀氏が就任した。同社に出資し、会長に就任したメガソフトの前坂社長は、「ライフボートとメガソフトは、同じソフト事業だが、ライフボートは海外から輸入したソフトをローカライズし法人向けに販売するビジネス。一方、メガソフトはオリジナルソフトを開発し、店頭で販売するビジネスと、異なったセグメントで活動している。手をつなぐことで、お互いに補える部分があり、デメリットはない」と話す。

 売上高は、来年6月末締めで4億円を予定しており、05年度には12億円の売り上げを目指す。05年度に12億円の売り上げをあげた時点で、株式公開を予定。「そこで得た資金でシステム開発会社を買収し、パッケージからソリューション構築までできる企業を目指す」(森社長)と話す。
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外部リンク

http://www.lifeboat.jp/