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ソフォス 企業ユーザー限定のウイルス対策サービス 高い成長率に期待
2002/06/10 16:21
週刊BCN 2002年06月10日vol.944掲載

セキュリティソフトは、複数分野の商品を1社で用意し、統合セキュリティベンダー化する傾向がある。しかし、「世界の市場調査を行った結果、ユーザーはワンストップでセキュリティソリューションを提供するベンダーよりも、個々のベストソリューションを選択する傾向が強いことがわかった。セキュリティは多様であり、ウイルスだけでも迅速な対応が求められる。1社の統合したベンダーのセキュリティですべてがうまくいくとは限らない」と、あくまでアンチウイルスに特化していくと強調する。同社のアンチウイルスソフトは、ユーザーインターフェイス、ウイルスを検知するエンジン部分、ウイルスのデータという3層からなる。
インターフェイス部分だけを変更するだけで複数のOSに対応できるので、ウィンドウズをはじめ23のプラットフォームをカバーしている。これが他社との大きな差別化ポイントとなり、企業ユーザーを獲得する要因となっている。現在の企業市場動向については、「国ごとにニーズが大きく異なる。日本のような成熟した市場は価格よりもソフトの質を重視する。とくに企業ユーザーは安定したサービスと高いクォリティを期待する」(フルスカCEO)と、いう。今後の注力ポイントとして、「ISPはウイルス対策をとることに前向き。04年まで年率50%以上で成長するだろう。当社としてもこの分野に注力し、商品を提供していく」ことを表明している。
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